Graphic LCD Contoller



秋葉原の鈴商で、384x192ドット、モノクロSTN液晶が\1,200で売られていました。
384x192ということは、8x16ドットのフォントなら、48文字x12行の表示が可能で、20文字4行のキャラクタ液晶の実に7倍強の情報量があります。それが\1200なのですから、とてもお買い得だと思います。
しかし、この液晶はドライバICは実装されているものの、秋月のQVGAカラー液晶のようにVRAMを内蔵しておらず、常に描画しつづけなければ画面を保持することができません。
また、最低でも30fpsくらいのフレームレートで描画しないと画面がちらついてしまいました。 1クロックに4ドット分のデータを転送するで、30fpsで描画するには384x192x30/4=553kHzでドットクロックを送ることが必要になります。 1周期の間に、RAMからデータを取ってきて4bitのデータを出力し、クロックパルス送出、96クロックごとにラインパルス(Hsync相当)を送信し、192ラインごとにフレームパルス(Vsync相当)を送信しなくてはなりません。
SH2マイコンくらいならできるでしょうが、H8やPICで制御するにはちょっと処理が重すぎますし、マイコンには表示する画像の処理や、フォントの展開など、他にもやることが沢山あるので、専用のLCDコントローラが欲しいところです。。
そこで、CPLD+SRAMを用いて、LCDコントローラを作成し、描画はこいつに任せっきりにすることで、非力なPICからでもこの液晶をコントロールできるようにしました。

○長所:CPUはLCDの描画処理から開放される。
○短所:CPLDのマクロセル不足により、CPUインターフェイスとSRAMアクセス回路が非同期。
   これにより、CPUとCPLDのクロックを独立にすると、SRAMのセットアップタイムが
   時々満たせず、ゴミが表示されることがある。
   →CPUとCPLDに同じクロックを供給することによってごまかしている


写真コーナー
コントローラ基板 CPUはPICを使用
表示させてみた所 縦長表示も可能
回路図
関連ファイル
基板パターン
CPLDソース



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