LUXEON HEADLIGHTのコーナーでご紹介したライトが、点灯しなくなってしまったため、
新規で再び設計をしましたので、新たに紹介させていただきます。

まず、前回のLuxeonが意外にも短期間で壊れてしまった理由について考察しました。
●駆動回路が電流制限抵抗だけなため、駆動電流が一定でなかった
●防水対策をなにもしていなかったため、LEDのパッケージ内部に浸水してしまった可能性がある
●雨に濡れることにより、実効抵抗値が下がり、定格以上の電流が流れた可能性がある
●放熱対策が、熱伝導両面テープで自転車に貼っただけでは不十分だった
などが考えられます。
よって今回は、
●PWM駆動のスイッチング電源により、定電流駆動
●ヒートシンクをつけ、十分な熱対策
●防水処理
などの対策を盛り込んだ設計にしました。

また、今回は以前つかっていた3W emitterではなく、Luxeon Portable V (いわゆる5W)のSTARタイプを使用。 これにより、ヒートシンクとの熱結合を簡単にしました。
また、ヒートシンクには日本の誇るヒートシンクメーカーALPHA社の、DCC5837U-18Bを使用しました。
これは無風時でも約1.3[℃/W]の冷却性能を誇り、自転車での走行時には、走行風によりさらなる放熱を期待することができます。
LUXEON→ヒートシンクの間の結合には、CPU用のシリコングリスを塗布しました。

さて、問題の駆動回路についてですが、部品点数の少なさから、「降圧チョッパ型スイッチング電源」を応用しました。 回路の設計においては、有名な「電子工作の実験室」さんを参考にさせていただきました。 また、メインのPWM制御をするマイコンにはMicrohipのPIC12F683を使用しています。 このマイコンは8ピンで小型ながら、10bitADCとPWM機能をもっており、まさにうってつけのマイコンです。


回路図
構造
写真コーナー
Low mode(150mA) High mode(650mA)
実装状態 Luxeon III Emitter
関連ファイル
基板パターン
12F683ソース



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