私は来年の春にとある会社に就職します。
最近、就職する、社会人になる、働いて給料をもらう、というのはどういう事か、という問について考える事があります。
会社が労働者を雇う、という事は
●労働者の立場から見れば、「労働力という商品を売る」行為
●会社の立場から見れば「労働力という商品を買う」行為
になる訳です。
つまり、労働者が労働力の売り手であり、会社は買い手です。
いま私の専らの興味は、4月、内定式の挨拶でおそらく会社の偉い人が次のうちいずれかの言葉を述べるでしょう。どちらを言ってくれるのか。
1:「みなさま、ご就職おめでとうございます」
2:「みなさま、ご就職ありがとうございます」
まだ学生なので、社会の実情をよく知らないので、どっちの台詞を言うのが多数派なのかは知りません。
しかし、私の感覚では1の方が多数派なのではないでしょうか。
果たして、本当はどちらが正しいのか。
1の場合の考察:
うちの会社があなたの労働力という商品を買いました。
あなたは、売り手がみつかってよかったですね。
「売り手が見つかって、おめでとう」
2の場合の考察:
うちの会社があなたの労働力という商品を買うことができました。
あなたは、数ある会社の中で、当社に労働力を売ってくださり、ありがとう。
「うちの会社に売ってくれて、ありがとう」
もしあなたが会社の経営者だったら、新入社員に対してどちらの言葉をかけますか?